「黙食」は「ぼっち食」ではない

新型コロナ禍で、「黙食」なる言葉が注目されてます。
「黙食」と聞くと、我が家では寺泊で買ってきた「茹蟹」で食卓を囲む際、家族誰もが黙々と箸を進めるといったイメージが先行されなす。

みつけ・ふれあい食堂は、多世代交流をしながら、高齢者やこどもの孤食をなくそうと食を通じた様々な活動を試みています。
こどもだけで食事をとる「孤食」が既に問題視されて久しく、また、家族揃っての食卓での食事で、皆が別々のものを食べる「個食」には食の共有感が生まれないとの指摘がなされています。自分の好きなものばかりしか食べないという「固食」、味の濃い物ばかりを好んで食べる「濃食」など、食育の場には様々な「コショク」という呼び名があるようです。

今回ネット上で注目が集まった「黙食」は、文字通りに会話をせずに黙って食事をとることで、これまでも学校給食の場面で、教師がこども達に指導していたことなのだそうです。
外食産業での「黙食」に対し、賛否両論様々な意見があるようですが、「黙食」は決して「孤食」、「一人ボッチ食」ではないこと。
新型コロナ禍となって1年が経過しようとし、みつけ・ふれあい食堂も活動を自粛・一時休止しています。
残念ながら、未だ収束の糸口は見えていませんが、今回話題となった「黙食」という様々な小さな工夫を積み重ね、活動が再開できたらと思います。